ケセラセラ通信日記 -3ページ目

リム・カーワイ監督作品にちょこっと出演

行ってきました、リム・カーワイ監督作品の撮影現場へ。
まず、いま撮っているのは『新世界の夜明け』(2011年)、『恋するミナミ』(2013年)に続く大阪三部作の最終章『Come and Go』で、今回は大阪のキタが舞台。
今日、私が現場にいたのは1時間半ほどで、実際にリハーサル、本番などをやったのは1時間弱。あっという間に終わってしまった。それでも、私の出演シーンは3つあった。自分としては、「困ってる顔」をうまくできなかったと思う。だからカットされるかもしれない。二日にまたがる設定と聞いていたので、着替え用のワイシャツも持参したが、要らなかった。
私の役柄や絡んだお相手(けっこうな有名人)については、ここに書いてもいいという許可を監督からもらっていないので、あえて秘密とする。
そもそも、そんな話ができる雰囲気でもなかった。聞けば、明日でクランクアップの予定だという。今日も朝から何カ所かで撮影してきたそうで、リム監督の赤いTシャツは汗が塩になっていた。映画は、一気呵成に撮ってしまうものだと実感。完成は来年春を目指しているとか。来年の「大阪アジアン映画祭」で観られるといいなあ。

リム・カーワイ監督から電話

今回の大阪選挙結果にはガッカリだけど、まあ自分がやるべきことをやろう、と思っていたら、リム・カーワイ監督から緊急連絡。明日(つまり今日)、いま撮っている自分の映画に出てほしいとのこと。A氏は駄目、B君も無理となって、私にお鉢が回ってきたらしい。よっぽどヒマと思われてるんだなあ。
しかし、急いでいるようだし、映画のためならと引き受ける。セリフもあるとのこと。「セリフがあるなら、脚本を読んでおきたいが」と言うと、例によって脚本はなく、その場で即興演出するという。撮影は今日の夕方から。さて、どうなりますことやら。

「大阪アジアン映画祭」の打ち上げ

今日(6日)は夕方から、天満橋で開かれた「第14回 大阪アジアン映画祭」のボランティア&スタッフの打ち上げに参加。小さな部屋に20〜30人。ピーク時には、もっとおられたかもしれない。いろいろな人の尽力で映画祭は成り立っているのだなあと、改めて感じた。また、皆さんそれぞれが、豊かな力量・才能を自分の持ち場で発揮され、今年の映画祭も無事に終わったのだと、感慨深いものがあった。
用意されていた食べ物も美味しかったです。最後には、きれいになくなっていたものね。

ピエール瀧について

これ、いいと思う。

BuzzFeedNews の「ピエール瀧さんを私がバッシングしない理由 深澤真紀さん、松本俊彦さん薬物報道を斬る(1)」。

深澤真紀さんはコラムニスト、松本俊彦さんは薬物依存症の専門家。

(1)から(5)まで、さらに番外編もあって、長〜い記事だけど、なんかモヤモヤしていた気持ちをスッキリさせてくれました。

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/fukasawa-matsumoto-1

ついでに花見

やっと暖かくなりましたね。大阪の桜もほぼ満開のようです。
今日は区役所に用があり、行ってきました。そこで期日前投票もできたので、済ませてきました。「投票案内状」をカバンに入れたままにしてあったのが、かえって良かったです。
帰りは、花見がてら40分ほど歩きました。
これから、家の掃除でもします。

「やれやれ」の日

4月2日(火)、午前中は銀行をハシゴし、預金残高の調整。あっちのお金をこっちに移したりする。あてにしていた月末入金の予定が、翌月15日に延びたので、急遽その手当てが必要になった。やれやれ。
途中で、コピー用紙がなくなっていたことを思い出し、ホームセンターで一束買ったのはよかったが、それを銀行の荷物台に置き忘れかけた。歳のせいか、お金のことで頭が一杯になっていたせいかは分からないが、「焦りは禁物!」と自分に言い聞かせた。

 

帰ってきたら、郵便受けに選挙公報が入っていた。少し遅すぎないか!? 午後は、それを読みながら、7日の投票先を考える。まあ、考えるまでもないのだが、市議会議員・府議会議員の選挙もあるからね。昨日の新聞には、知事選は維新が先行、市長選は接戦、と出ていた。やれやれ。

 

新しい元号は「令和」だという。昨日、仕事をしていたら、同僚がスマホをかざし、Yahoo!ニュースだかの画像を見せてくれた。一瞬、「命令」という言葉が浮かんだ。寒い日だったので、「冷」も連想した。自分が女の子として生まれていたら、名前は「怜」だったと母に聞かされたこともある。「れいわ」という響きも悪くはない。しかし、しばらく考えて、「平和」の旗印のもとに、「命令」されて若者が戦争に行く時代が来るのか、と思った。やれやれ。
そもそも、一年の途中で元号がかわるのは不便だよねえ。それに、いつもは西暦を使っているので、和暦を思い出すのも面倒くさく、しょっちゅう間違える。公的な文書はすべて西暦表記に統一してほしい、というのが本音であります。

シネ・ヌーヴォで「京マチ子映画祭」

4月1日(月)、シネ・ヌーヴォでの仕事を終えてから、同館で「京マチ子映画祭」の3本を観る。
市川崑の『鍵』、三隅研次の『女系家族』、そして伊藤大輔の『いとはん物語』。なんとも豪華なラインナップだ。

 

『鍵』は原作が谷崎潤一郎で、彼を彷彿とさせる中村鴈治郎、その妻に京マチ子、娘に叶順子、娘の婚約者で妻とも関係がありそうな医師に仲代達矢。仮面夫婦、冷たい娘、何を考えているのか分からない医師、の4人が繰り広げる愛憎劇。谷崎の『陰翳礼讃』を意識したかのような宮川一夫のキャメラがクールだ。

 

『女系家族』の原作は山崎豊子。大阪・船場の老舗木綿問屋の主人が亡くなり、膨大な遺産を三姉妹(京マチ子、鳳八千代、高田美和)が相続することになる。その額は1人1億円ぐらいなのだが、今だといくらぐらいになるのだろう。映画は1963年の製作。長女の京マチ子が、笑っちゃうぐらいエゴイストで、もう言いたい放題。相続手続きを任せられた大番頭(中村鴈治郎)も一筋縄ではいかぬ男で、さらに主人が外につくっていた女(若尾文子)まで現れる。しかも身重で。いやもう、各人のエゴと欲とがぶつかり合って、えらいことになる。わが身からは遠い話なれど、めちゃめちゃ面白かった! 脚本・依田義賢、撮影・宮川一夫、美術・内藤昭、照明・中岡源権というスタッフも凄い。

 

『いとはん物語』の京マチ子は、一転してブス(これは禁句? チラシには「不器量」「器量は悪い」「醜女」などとある)の役。しかし老舗扇子屋の長女で、気立てはすこぶる良い。密かに番頭(鶴田浩二)に思いを寄せているが、彼には相思相愛の相手(小野道子)がいて……。誰も悪い人はいないのに、愛はときに人を傷つかせる。伊藤大輔の佳作、京マチ子の珍品というところか。

「映画作家・小田香試論」を脱稿!

29日・30日の2日間で「映画作家・小田香試論」を書き上げた。400字詰め原稿用紙に換算すると、15枚半。われながら、よく頑張った。

小田香とは、もちろんあの『鉱 ARAGANE』の監督さん。

ゆえあって、まだ公表はできないのだが、いずれここに、また Facebook にも載せたいと思う。

試論というより、作品紹介みたいになってしまったので、あまり期待せずに待っとってください!

イーストウッドの『運び屋』

27日(水)夜は、恒例の映画観賞会で『運び屋』(監督:クリント・イーストウッド)を観た。参加者は私を含め8人。
最近のイーストウッドは、ハズレがないね。『運び屋』は、老人を励ます映画だった。
自分が、主人公アールと同じ状況だったら、私もあの仕事をやっていたかもしれない(運転免許は持ってないけど)。お金のために生きているのじゃないが、それがないと生きていけないから。

昨夜の元町映画館トーク

昨夜は、元町映画館で『鉱 ARAGANE』と短編『風の教会』上映の後、小田香監督と写真家・三浦博之さん(濱口竜介監督の『ハッピーアワー』で、編集者の役をやった人)の対談があった。元町映画館支配人・林未来(みらい)さんの司会・進行が見事で、私のときもやってほしかったなあ。
最後に客席から「監督は自由に映画をつくってこられたそうですが、それを世に発表するのはなぜですか?」という根源的な問いかけが出て、ドキッとした。小田監督は「今も迷っています。でも、つくったものは、やっぱりみんなに観てもらいたいという気持ちがあります」と正直に答えておられたが、こんな質問が出たら、あとはもう誰も手を挙げられない。事実そうなったが、それで良かったと思う。

 

トークの後は、元町映画館スタッフに近くの美味しい中華料理店へ連れて行っていただき、小田監督と三浦さんを囲んで会食。終電間際まで、楽しい会話がはずんだ。帰宅は午前1時。

 

次のトークは27日(水)で、19時10分から『鉱 ARAGANE』+短編『TUNE』『シネ・ヌーヴォ20thプロジェクト』上映後、小田監督×山﨑紀子さん(シネ・ヌーヴォ支配人)。
お楽しみに!