元町映画館で小田監督とトーク | ケセラセラ通信日記

元町映画館で小田監督とトーク

昨夜の元町映画館での小田香監督との対談は、なんとか無事に終わりました。お客様はチョー少なめでしたが、皆さん午後10時過ぎまで席を立たずにお付き合いくださり、ありがたかったです。
『鉱 ARAGANE』の背景、作品の評価について、タル・ベーラについて、映画の内容について、『メキシコリサーチ映像』について、小田香監督についてなど、話したいこと(ほぼ小田監督への質問)を事前に用意しておいたので、約1時間の対談時間が足りないぐらいでした。私が喋りすぎたかもしれません。
面白かったのは、「各方面から絶賛されている『鉱』ですが、中には批判的な意見もありましたか?」という質問に、「うるさい! というのがありました」(それを体感させる映画なのに)、「対象(労働者)に対する視線が冷たい、と言われ、これは傷つきました」(この映画から、労働者へのリスペクトを感じ取れないとは、どういう神経か!)というお答えでした。
また、次は何を撮ろうということは考えずに(撮りたいものを自由に撮れる環境でもない)、撮れたものを編集し、また撮ってきては編集する、という繰り返しで出来た作品だ、というお話も興味深く伺いました。
まだ32歳の小田監督ですが、撮影対象に対しても、私からのくだらぬ質問に対しても、どこまでも誠実に向き合おうとする姿勢に感動を覚えました。

 

今夜は、小田監督と写真家の三浦博之さんとの対談があります。19時10分には元町映画館へ駆けつけましょう。