『山〈モンテ〉』舞台挨拶 | ケセラセラ通信日記

『山〈モンテ〉』舞台挨拶

この数日、時間的にまったく余裕がなく、記事を更新できなかったが、遅ればせながら徐々に追いかけていきたい。

 

まずは今日(16日)のことから。
福島のABCホールでOAFFコンペティション作品『G殺』(監督:リー・チョクバン)を観てからシネ・ヌーヴォへ。
今日が『山〈モンテ〉』(2016年)のシネ・ヌーヴォでの上映初日で、アミール・ナデリ監督が来館され、その舞台挨拶の司会を私が担当することになったからだ。
ナデリ監督は「東京フィルメックス」の常連で、私は同映画祭で『ハーモニカ』(1974年)、『CUT』(2011年)、『マジック・ランタン』(2018年)を観ている。
『山〈モンテ〉』は、シンプルな構成の中に、人間が生きることの本質を問うているような、見応えのある作品だ。映像も、どの画面を切り取っても、まるでドラクロワの絵画のように重厚で陰影に富む。
「ヨブ記」のヨブのような、シジフォスの神話のような、主人公の苦難の日々の最後(映画のラスト)がどうなるのか、私には予想がつかなかったが、「分かってたよ」と言う人もいて、是非ご自分の眼で確かめてほしい。

 

舞台挨拶およびQ&Aは、ナデリ監督がよく喋ってくださったので、司会はなくてもいいぐらいだった。それでも、20分弱の間に、客席からの質問を4つほど受けられたので、まあ良しとしよう。