「大阪アジアン映画祭」2日目 | ケセラセラ通信日記

「大阪アジアン映画祭」2日目

9日、12時からシネ・リーブル梅田で『みじめな人』(原題:淪落人/監督:オリヴァー・チャン)を観る。リーフレットや公式カタログを読み、「こんな映画だろうな」という予想を持ってはいたが、見事に泣かされた。配役の妙(アンソニー・ウォン、クリセル・コンサンジ)、ツボを押さえた演出などに「やられた!」という感じ。

 

16時から同館で『シスターフッド』(監督:西原孝至)。フェミニズムやジェンダーについての詩的一考察、という趣のモノクロ作品。しかし、そのフェミニズムは攻撃的ではなく、優しい。「セルフ・リスペクト」という言葉が印象に残った。

 

上映後は、西原孝至監督と主演の兎丸愛美(うさまる まなみ)さんをお迎えしてのQ&A。私が司会を担当。昨日の反省から、今日は早めに客席からの質問を受けるようにした。質問は3つ出て、タイトルの意味は? モノクロにした意図は? など、まさに私もお訊きしたかったことで、客席との共鳴を感じた。
だが、最後の最後にドジをやらかした。「このあと、サイン会があります。サインをしていただけるのは、この公式カタログをお買い求めの方に限らせていただきます」と言いつつ、公式カタログを見せようとしたら、それを床にベタッと落としてしまった。なんとも、みっともない。
そもそも、監督や女優さんのサインをもらおうというほどの人は、公式カタログの存在を知らないはずはなく、見せる必要すらなかったのだ。アホやねえ。

 

昨夜は、このQ&Aの準備のために、3時間ほどしか眠れなかった。Q&Aが終わるまでは気が張っていたが、その後は一気にゆるみ、短編プログラムB(『2923』『小死亡』『WHOLE』)も『ヌンチャクソウル』も、観ながら寝てしまった。しかも、最前列で。いびきもかいていたようだ。私の周りの席にいた方々、すみませんでした!